2016年6月14日火曜日

2016年6月13日

今年は最後の更新です。
長く時間が空きました。
カタクリたちにとって開花から種子散布まではこれだけ時間がかかるんですね。

といってもまだ種子を「散布」する状態まであと1歩の状態です。
いま、突哨山の遊歩道では、コクワのサイズほどに子房が膨らんだカタクリたちが見られます。

葉は溶けるように消えてしまいますが、それ以外は地上に残っています。
ピンク色の花弁をつけていたカタクリとは姿形が違っています。

右の写真は、人為的に子房を切って中の種子を出した様子です。

6月の末までには、自然にこの子房が開き、地面にぽろぽろとオレンジ色っぽい種子が落ちます(まだ写真では白っぽいですね)。



一般的な説によると、これらの種子は「アリ」によって運ばれると言われています。
アリについては詳しく知らないのですが、赤や黒くて大きいアリなど複数の種類が突哨山にいます。何種類のアリが生息しているかはわかりません。すいません。

アリが運んだ種子が、発芽し、花弁をつけるまで7~10年かかり、また種子をつけます。

 さらに、突哨山でカタクリの種子をつける個体率を調査した人の話によると、1,2割程度の個体しか種子をつけられないということです。
それ以外は受粉が失敗したり、エゾヤチネズミに食べられたり、子房が膨らむが黒く枯れてしまうものなどの要因があるようです。


種子が落ちるようになったら、今度はアリが運んでいる様子の写真を取りに行きたいと思います。
「アリ カタクリ」 などで検索すると運んでいる様子がわかる写真がでてきますね。

この様子を突哨山で撮影してみたいと思います。
ぜひ、みなさんも撮ってみてください。